数あるブログの中から当ブログへお越しくださりありがとうございます。当ブログ管理人、理学療法士の前ちゃんです。
今回は、日本コアコンディショニング協会(JCCA)認定資格について紹介します。
なぜなら、僕の現在地がベーシックインストラクターだから。その上には、アドバンストトレーナー、マスタートレーナーという資格があります。
なぜ理学療法士が資格をとるの?
この本に出合うまでは、ただ学びたいという衝動だけでした。
でもね、
お金は、他者に提供した『労働』の対価ではなく、他者に提供した『価値』の対価なんだ。
引用:西野亮廣 新・魔法のコンパスより
なるほどなって思ったんです。
そしてクライアントの体感を重視するJCCAトレーナーの価値観が西野さんの考え方とリンクしたんです。西野さんの考えに触れて僕の仕事に対する価値観がガラッと変わった瞬間です。
そもそもJCCAセミナーのいいところとは?
JCCAセミナーのいいところは運動指導にかかわる方ならどなたでも参加できるところです。実際に、スポーツジムインストラクター、ヨガインストラクター、学校の先生などと一緒に受講したこともあります。
受講した皆さんがJCCA認定資格者として活動しています。ぜひあなたも一緒に学んでみませんか?
この記事では理学療法士が資格をとる意義やJCCAの認定資格について簡単に解説します。内容はJCCAセミナーテキスト、JCCAホームページを参考にしています。
目次
理学療法士とは
理学療法士とは、リハビリ専門職の資格。
昭和40年に制定された理学療法士・作業療法士法で国に認められた国家資格です。国家試験に合格すると厚生労働大臣より認定されます。
免許は日本国内のみ有効とされ、海外で活動するにはそれぞれの国で理学療法士の免許を取得する必要があります。
日本コアコンディショニング協会とは
日本コアコンディショニング協会は、2003年に米国公認アスレティックトレーナー岩崎由純さんが中心となり、コアコンディショニングトレーナーを育成するために設立されました。
ストレッチポール®とエクササイズを開発しセルフコンディショニングの普及を使命とした団体です。
JCCA会長はどんな人?
JCCA会長の岩崎由純さんは1982年に日本体育大学を卒業後、アメリカの大学へ留学。日本人で初めて全米アスレティックトレーナーズ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得されました。
卒業後はアメリカのオリンピック・センター、アメリカンフットボールのプロチームでトレーナーとして経験をつみます。プロスポーツの本場アメリカで実績を評価されたはじめての日本人。
帰国後はNECバレーボール部のトレーナー、バルセロナオリンピック日本代表女子バレーボールの帯同トレーナーとして活躍。セッターの竹下選手など日本のトップアスリートたちを陰で支えた日本トレーナー界のレジェンドです。
2010年~NECレッドロケッツのコンディショニング・アドバイザー、2003年〜JCCA会長としてトレーナーの育成と健康教育の普及活動をされています。
コアコンディショニングとは
コアコンディショニングとは、ヒトの動き(動作)の土台となる姿勢と協調した動きを再学習するエクササイズと理論です。
なぜ資格をとるの?
資格は自分の現在地を把握するランドマーク。
僕は理学療法士として病院や介護施設で働いてきました。しかしヒトのカラダをケアするのはとても難しい。
なぜならヒトは機械ではないから。
例えば機械には設計図があり、取り扱い説明書があります。故障した部品は、取り替えればいい。でもヒトのカラダは機械のように簡単ではありません。
目の前の困っているヒトに最前で最短で最高の治療を提供することが僕らの使命です。だから学び続けるのです。
でも学ぶ(インプット)だけではダメ。実践(アウトプット)が必要。そして確認(フィードバック)をやめると技術はマンネリ化してしまい自己流になってしまう。
インプットしてアウトプットしてフィードバック。それを継続するためには一定のハードルを設定する必要があります。だから認定試験を受けるんです。
試験に合格することが目標だけど受験する目的は自分の現在地を把握すること。そして、次のステージへあがる準備なのです。
ではこれからJCCAの代表的な3つの認定資格を紹介します。
JCCA認定資格とは
ベーシックインストラクター
ベーシックインストラクター(BIR)は、ベーシックセブンを受講すると認定されます。ベーシックセブンは、どなたでも受講できます。
BIは、コアコンディショニングの基本エクササイズである「ベーシックセブン」を正しく理解・指導し、クライアントの体感の変化を引き出すとともに姿勢のベースを整えることができるようになります。
引用:JCCAテキストセミナー
アドバンストトレーナー
アドバンストトレーナー(ADV)は認定試験に合格すると認定されます。
- リアライメントスリー
- リセットスリー
を受講する必要があります。
受験資格者:ベーシックインストラクター
ADVは、発育発達の流れに沿ったアドバンストパッケージを用いて、コアの筋肉をリラックスさせ本来あるべき状態にもどし、インナーユニットを活性化させコアを安定させて姿勢を維持し、動きのベースをつくる。クライアントの状態に合わせ効果的に安定した姿勢と動きを引き出す指導ができるようになります。
引用:JCCAセミナーテキスト
マスタートレーナー
マスタートレーナー/インストラクター(MT/MI)は、認定試験に合格すると認定されます。
- 発育発達からひも解くコア
- コアスタビライゼーション
- コアコーデネーション
- モチベーションテクニック
- コアからみる姿勢の評価(MT) or グループ指導で活用する姿勢と動きの評価(MI)
- コアからみる動きの評価(MT) or コアコングループプログラム(MI)
を受講する必要があります。
受験資格者:アドバンストトレーナー
MTは、コアコンディショニングのベースとなる発育発達とコアの関連の理解、クライアントの「~したい」をつかむモチベーションテクニック、効果的なプログラム立案につなげるコアからみる姿勢と動きの評価、コアコンディショニングピラミッドに沿ったコアリラクゼーション・コアスタビライゼーション・コアコーディネーションの体系だった指導ができるようになります。
引用:JCCAセミナーテキスト
マスター認定資格者とは、コアコンディショニングを正しく指導しクライアントをセルフコンディショニングへ導く方です。
まとめ
JCCA認定資格を取得しても勤務先から支給されるお給料が増えるわけではありません。
でもね、お金より大切なものをみつけました。それは、仲間。コアコンディショニングというコンセプトに集まってきた他職種の仲間。これは本当に価値が高い。
なぜなら、誰でもウェルカムというJCCAと岩崎会長の価値観があるから。実は凄いことなんです。治療家さんたちは縄張り意識が強いからほぼ交われない(一部の方々を除いて。)
僕はこれまで理学療法士協会が主催する研修会や講習会、セミナーに参加してきました。顔ぶれはほぼ同じ。若手が入ってくるけれどほぼ同じ。だって価値観が同じだから。
でもね、井の中の蛙大海を知らずですよ!
では、今回も最後までご覧いただきありがとうございました。