スポーツをたのしむ中高生、スポーツ少年団で活動するこどもたち、そして保護者の皆さん、こんにちは。
当ブログ管理人、理学療法士の前ちゃんです。
今回は、初心者でも簡単に効果を発揮できるテーピングについてわかりやすく解説します。
なぜなら、テーピングは専門的でむずかしい技術だと思われているからです。実は、つい最近まで僕も同じ考えでした。
しかし、今回紹介するサポート・テーピングはとてもわかりやすく、コツさえつかめば初心者でも簡単に効果を発揮できます。
この記事で、テーピングに対する苦手意識を克服し、安心・安全なスポーツライフを満喫しましょう。
この記事の内容は、日本人初のアスレティックトレーナー岩崎由純さんによるサポート・テーピング研修会の内容を参考にまとめています。
目次
講師紹介
講師の岩崎由純さんを紹介します。
岩崎由純さんは1982年に日本体育大学を卒業後、アメリカのシラキューズ大学大学院体育学専攻科(アスレティック・トレーニング)修士課程を修了し、日本人で初めて全米アスレティックトレーナーズ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得されました。
卒業後は、アメリカのコロラド州スプリングスにあるオリンピック・センター、アメリカンフットボールチームでトレーナーの経験をつまれます。
アメリカンフットボールは、テーピング発祥のスポーツといわれてます。その現場で経験を積み、選手やチームスタッフから信頼されたはじめての日本人。
帰国後は、NECバレーボール部のトレーナー、バルセロナオリンピック日本代表女子バレーボールの帯同トレーナーとして活躍されました。セッターの竹下選手など、日本のトップアスリートを陰で支えるトレーナー界のレジェンドです。
2010年~NECレッドロケッツのコンディショニング・アドバイザーであり、日本コアコンディショニング協会会長としてトレーナーの育成と健康教育の普及活動をされています。
まずは、岩崎さんの華麗なテーピングテクニックをご覧ください。スピードが半端ないです。
テーピングとは
テーピングとは、布粘着性のテープを用いて関節、筋肉、靭帯、腱を保護することをいいます。
筋肉や関節を安定させて力を発揮させるサポート・テーピングと、
関節や靭帯の固定してケガの応急処置や再発を予防するアスレティック・テーピング(スポーツ・テーピング)
が代表的です。
テープの種類
テープの種類は、伸びるか伸びないかで分けるとわかりやすいです。
伸びる(伸縮性)タイプをキネシオロジーテープ(キネシオテープ・KT)、伸びない(非伸縮性)タイプをホワイトテープと呼ばれています。
テープの選び方
テープの選び方は、テーピングの使用目的によってかわります。
なぜなら、カラダをサポートするか、応急処置やケガの再発予防するかで、使用するテープが異なるからです。
- 伸びるテープ:カラダをサポート
- 伸びないテープ:応急処置と再発予防
サポート・テーピングとは
サポート・テーピングは、伸縮性のテープを使用します。
なぜなら、筋肉の動きを妨げることなくトラブルのある部位をサポートすることを目的としているからです。
サポート・テーピングの特長
サポート・テーピングの特長は、筋肉や関節の補強と安定性の向上です。
筋肉をサポートすることで筋肉と関節の動的バランスを矯正し、本来もっている機能を最大限にひきだすことができます。
また、テープによる持続的な圧迫や皮膚への伸縮刺激は、患部の痛みを軽減させる効能があります。
キネシオロジーテープを4~5本のすだれ状にカットしたリンパファンテープは、リンパの流れをよくして、腫れやむくみを改善させる効果が期待されます。
実際にリンパファンテープで血流がよくなり、静脈瘤が改善したという報告もあります。
このようにサポート・テーピングは、ある程度の通気性があるキネシオロジーテープを使用しますので、スポーツの場面でなく日常生活にも使用できます。
サポート・テーピングの注意事項
サポート・テーピングを行う際には、以下の点に注意が必要です。
- 正しくテーピングする
- テーピングを過信しない
- 皮膚の管理を大切に
サポート・テーピングの効果を最大限発揮するために、筋肉や関節の位置や働きを理解する必要があります。
サポート・テーピングの手順
サポート・テーピングの手順は、以下の通りです
- テープの裏紙をはがさず、必要な長さをハサミでカットします。
- 四隅の角を丸く切り落とします。
- テープを貼る部位の姿勢を整えます。
- テープの接着面には直接触れずに、テープを引っ張らずに貼ります。
- しっかり密着させます。
- 最後にシワシワがあれば、正しく貼れています。
今回の記事で参考にした書籍はこちらです。
テーピングの歴史
スポーツ界のテーピングは、ケガの応急処置や再発防止・予防のために関節を固定するアスレティック・テーピングが主流でした。テープは、伸縮性のないホワイトテープを使用していました。
アメリカンフットボールがスポーツ・テーピングの発祥といわれています。激しい衝突からカラダを守り、ケガした選手の応急処置と再発予防のために現在でも使用されています。
1980年代に、日本人の加瀬建造さんが伸縮性のあるキネシオテープとキネシオテーピング法を開発しました。たった1本のテープで筋肉や関節の保護と痛みやむくみの治療効果が高いことが評判となり、爆発的に世界にひろがりました。
キネシオテープとキネシオテーピングという名称は、商標の関係で使用が制限されています。そのため、キネシオロジーテープやKTテープという名称が混在していますが、理論は同じと考えていいようです。
まとめ
今回の記事では、初心者でも簡単に効果を発揮できるサポート・テーピングついてわかりやすく解説しました。今後は、部位別のサポート・テーピングについても動画をまじえて解説したいと思います。
今回の記事で、セルフ整体に興味をもっていただけると最高に幸せです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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